法律擬人化入門・憲法編


日本国憲法は英語で起草された『マッカーサー草案』を翻訳、修正する形で成立しています。
※国立国会図書館HP内の『日本国憲法の誕生』に、詳しい資料・解説が掲載されています。


憲法は国家の基本を定めた法なので、その改正には一定の限界があると考えられています。
そうすると、『日本国憲法』(国民主権)を『大日本帝国憲法』(天皇主権)の改正で片付けるのは無理ではないか、という疑問が生じます。
そこで、ポツダム宣言の受諾で一種の革命が起こり、国民主権が成立したとする『八月革命説』が唱えられるようになりました。


憲法は法律とは形式的な違い以上に、基本原理としての性質を持っています。
私が憲法と聞いて想定するイメージは『グレート・マザー』ですw

日本国憲法は、会社で言うと外国人TOPがやってきたようなものでしょうか。
方針に合わない人はリストラ(旧刑事訴訟法、治安維持法)。
存続する法も其々条文を一部改正するなどして新しい憲法に沿うよう条文を変えていきました。
それでもやっぱり混乱はあったわけで…。
そのあたりは個々の法律のお話で描けたらなあ、と思います。


日本の司法は違憲審査に対し非常に抑制的…というよりも消極的な立場をとっています。
違憲判決を出しても、影響が出る度合いをなるべく抑えるように工夫されていたりします。
例)婚外子相続格差違憲判決(平成24年(ク)第984号,第985号)

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