法律擬人化入門・裁判所法編


裁判所法は最高裁判所や下級裁判所、その他司法修習生(司法試験に合格して、法務実習を修習する人)について定めた法です。
最初は影の薄いキャラを想定していたのですが、最終的にこのシリーズの中ではなかなか力強いキャラとなりましたw
目隠しをして片手に天秤を持ち、片手に剣を持って裁判を行うギリシャ神話のテミスのイメージを取り入れています。
なお、このサイトでは憲法の分類にカテゴライズします
※法律の分類は厳密には決まっていないため、六法などでカテゴライズされる場合は編集者の判断に左右されたりします|д゚)


憲法は基本理念だけを定め、具体的な内容は法律が定めます。
裁判所法は憲法76条を受け、最高裁判所及び下級裁判所について定められた法律ですが、基本法なので、方針を定め、詳細は規則、その他の法律で定められます。
にもかかわらず、シカトしている新法はこの後出てきますw

現在の最高裁判所は建築家の岡田新一さんにより、1974年に建築されました。
裁判所のイメージ「品位と重厚」さを尊重したデザインとなっているそうです。
なお、それまでは火災で焼けた大審院(最高裁判所の前身)を改装して執務を行っていたそうです。
(参考)「写真で見る最高裁判所の50年」『司法の窓 第50号』
男女平等については、憲法は24条で男女の平等を記述していますが、多分誰も正しい平等のあり方なんて知らないのだと私は思っています。
また、どちらの性であっても、『正しい性のありかた』なんてわからないと思います。
大事なのは、誰でも、自分にとって苦しい生き方を強いられるのはおかしいと感じたら、それを表現できること、受け止められる環境をできるだけ整えていこうとする姿勢を持つことだと思います。


大審院時代(大日本帝国時代の最高裁判所に当たる機関)の判例は、現在も有効です。
刑事訴訟法第405条第3項、民事訴訟法318条において判例としての拘束力を認めています。
大日本帝国時代から廃止されていない法律としては陪審法(※停止状態です)が有名です。


知財に関しては以前から専門的に取り扱われてはいたのですが、知的財産高等裁判所設置法により、裁判所法の規定に関わらずに設置され、審理が行われることになりました。
専門的な紛争の判断はとても難しいため、こういった専門分野に特化された裁判所は今後増えるかもしれません。
(参考)知的財産高等裁判所HP


緊急避難には2種類あります。
刑法上は、自己または他人の生命等の法益(法律によって保護される利益)を守るために、仕方なく他人の法益を害する行為で、罪に問われない規定。(刑法第37条)
民法上は、「物」から発生した危険を避けるための行為で、責任を問われない規定。(民法720条第2項)
この漫画では…どっちでしょう?

うちの憲法さんは法律相手には「No!」と言えるお人ですw
まあ、男でも女でも敵は作らないほうがいい&暴力反対wということで。

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