法ロジへの道



絵は確か3歳の時に色鉛筆セットを買ってもらったのをはっきり覚えているくらい、小さいころから描きまくっていました。
ただ、漫画は描いたことが無くて、中学校3年生の時、美術部で同人誌を作って即売会で売ろう!となり、挑戦したものの挫折して、結局イラストしか描けなかったのが悲しい思い出です…。
(しかも1冊も売れませんでしたw学校のコピー機でコピーさせてもらって作った完全オリジナルの同人誌でした)
その後も即売会に出ていたのですが、法律に関しては小学生のころから
「なぜ、学校や家庭の外では犯罪になることが、身内では許容されるのか?」
と疑問を抱いていて、和久俊三さんの本が好きだったことから、オモシロ法律本などを探して読んでいました。
その後、美術の道も考えましたが、結局法学部に進学しました。

大学の先生に生活のことを心配されるくらいやばい生徒でしたw
法哲学を専攻している段階で生活能力ゼロだってわかっていたはずなのにww
そしてぼんやりと、漫画で法律のことを表現できたらいいなあ、と思っていました。
家○の人みたいな感じではなく、ポップな読み物としての法律まんがを…。
(その頃はイメージも何もまったく全然わからなかったのですが…)



卒業後は就職もせず、ふらふらしていたんですけれど、アルバイト・パートで司書を募集していて、しかも『司書資格不要』だったので応募したら法科大学院図書室勤務の契約職員になっていました。
そこで、『ロー・ライブラリアン』という仕事がアメリカでは成り立っていることを知り、そうなれたらいいなあ、と現在に至ります。
司書には憧れてはいたのですが、大学に司書課程もなかったので、働き始めてから通信で資格取得しました。
(※当時、2年間働くと単位が免除される制度があったので、2年働いてから5か月くらいで司書資格を取りました。若かった…)
しかし、日本とアメリカでは法情報の性質が違いますし(あちらは判例調査が超重要)、日本でロー・ライブラリアンの募集は首都圏の法律事務所で年間1つあるかないか…。
司書自体、正規の募集がほとんど無く、非正規もほぼワーキングプアという過酷な状況でした…。

最初に描いていた4コマは『リーガール』という法学部に通う女の子たちの漫画です。
漫画は「全然違うテーマで単行本1冊出そう。そうしたら、プロの水準の表現技術は手に入る」と思っていましたが、全然足りませんでした…もっと勉強せねばです(;´Д`)
『法学ロジスティクス』というタイトルは、「略しても意味が通じそうな、ちゃんと内容がわかるもの」を3年考え続けてようやく決着がついた感じです。
自分が気に入ったタイトルが付けられてとてもうれしいです(*´ω`*)
私は、昔から
『あなたは何になりたいの!?』
と問われ続けてきたけれど、
『やりたいことはある、でも、それに名前はない』
としか答えられませんでした。
今も、漫画家とか、司書とか、擬人化作家と言われても何にも当てはまるし、当てはまらないような気がします。
それでも、今とても幸せに漫画を描けているので、そういう人生もいいのじゃないかなあ、と思っています。
絵が好きで、法学が好きで、本や資料が好きで良かったなあ、と思います。支えてくださっている皆様にも改めて感謝です!

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